E-Learnigシステム研究グループ
E-Learning System Research and Development Group
E-Learningシステム研究グループでは,教える側(教官),そして教えられる側(学生)が利用しやすく,
また学習効果の高い,遠隔教育システムの研究・開発を行っています.
E-Learningについて
E-Learningとは, パソコンやコンピュータネットワークなどを利用して教育を行なうことで,
教室で学習を行なう場合と比べて,遠隔地にも教育を提供できる点や,コンピュータならではの教材が利用できる点などが特徴です.
また,ユーザーはインターネットにつながったパソコンさえあればいつでもどこでも学習することが可能になるといえます.
E-Learningのメリットとして次にあげるものがあるといえます.
学習意欲や理解度にあわせて学習できる
マルチメディアにより学習効果が高められる
遠隔地とのコミュニケーションが可能になる
履歴に基づいた教育の見直しが可能になる
E-Learningシステムは現在,企業教育や学校教育において利用されるようになってきています.
具体的な研究内容について
本研究グループでは,プログラミングの講義の中の演習(現在はC言語,アセンブラ言語CASL)を対象にしたE-Learningシステムの
研究・開発を行っています.
具体的には,次に挙げる項目についての開発,研究を行っています.
受講者ごとに異なる演習問題を提示するシステム
受講者が問題の解答がわからなかった時に,アドバイスを与えるシステム
一つの問題から多くの問題を作成することを可能にするシステム
答案プログラムや答案プログラムの実行結果から得られるデータを用いて受講者の理解度を評価するシステム
受講者ごとに受講者の理解度に応じた問題提示システム
受講者一人一人に効果的な学習を行うために問題を個別に与える手法が考えられます.
受講者に同じような難易度で内容の異なる問題を与える事で,受講者間の答案のコピーを防ぎ,個別に学習する環境を
作り出すことが出来るようになります.
また,このような問題を繰り返し学習させることは有効であると考えられます.
したがって,本研究では,問題提示から答案評価までの一連の流れを実行するシステムを
提案しています.そして,受講者ごとに異なる問題を与えたり,問題の難易度を受講者の学習状況に応じて半自動的に変更して
受講者の演習を支援するシステムの開発,研究を行っています.
演習支援システムの構成図は図のようになります.
![[e-Learningシステムの構成図]](e-Learning.png)
図:プログラム演習支援システム
研究成果
学術論文
中島秀樹,高橋直久,細川宜秀,“プログラミング学習のためのQAサイクル-受講者の
習得度に応じた問題自動提示メカニズム-”,電子情報通信学会論文誌,VOL.J88-D-I,
NO.2,pp439-450,2005
研究会
中島秀樹,宮地恵佑,高橋直久,“プログラミング演習支援システムCAPESのための
答案評価機構の実現”,情報処理学会研究報告,2006-CE-83(18),pp127-134,2006
連合大会
中島秀樹,高橋直久,“ プログラミング演習支援システムのためのサンドボックスを
備えた答案評価機構”,平成17 年度電気関係学会東海支部連合大会(2005)
ワークショップ
中島秀樹,高橋直久,細川宜秀,“ 受講者の状況に応じた個別学習機能を有する多言
語対応プログラミング学習システムの実現”,電気情報通信学会第15 回データ工学
ワークショップ(DEWS2004), March 2004
宮地恵佑,高橋直久,”構造誤り検出機能を有するアセンブラプログラミング演習支援システム”,
「マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2006)シンポジウム」,pp521-524,2006
E-Learningシステム研究グループ