4.具体的にどんな問題を考えているの?

本研究グループでは,現在主に以下のような問題を考えています.

  • ad-hoc ネットワークでのトークン巡回問題
    ad-hoc ネットワークとは,ネットワークに接続するために特別な設定が不要で,かつネットワークへの参加・退出が自由に行えるようなものです.つまり,ネットワーク中のノードやリンクが頻繁に出現・消滅するようなネットワークモデルです.このようなネットワーク中で,トークンを安全確実に巡回させるためのアルゴリズムを開発しています.
  • モバイルエージェントの効率のよい巡回問題
    昨今,モバイルエージェントを用いたネットワークアプリケーションがさまざま提案・実現されつつあります.たとえば,モバイルエージェントを用いてネットワーク中に存在するさまざまな情報を収集しようとするとき,エージェントをどのような戦略で巡回させれば効率よく(すばやく・確実に) 収集できるでしょうか?そのような目的のための巡回アルゴリズムの開発を行っています.
  • 自己安定アルゴリズム一般
    自己安定アルゴリズムとは,任意の一時故障(リンクやノードの一時的な停止,伝搬中のメッセージの内容改変など) にかかわらず問題を解くことのできるアルゴリズムで,非常に高度な故障耐性を持っています.現在知られている分散アルゴリズムの自己安定化を含めて,さまざまな問題に自己安定のパラダイムを適用し,高度な故障耐性を持つ分散アルゴリズムの開発を行っています.

上記の問題は,あくまでも一例です.本研究グループでは,最新の論文などの輪講を行い,常に分散アルゴリズムの可能性を探っています.その過程で,他にもさまざまな問題を扱うことになります.

また,本研究グループではアプリケーションの設計,開発についても考えています.

  • 分散アルゴリズムの動きの可視化
    分散アルゴリズムは通信リンクで互いに接続されたプロセス同士が,情報を交換し協調し問題を解くので動作は複雑になります.動画などの教材を使用して分散アルゴリズムの動きを説明しますが,この様な教材を作成するのは手間がかかります.そこで,以下の様な教材の作成を補助するツールについて設計,開発を行っています.
    例えば,グラフ上で物が移動,変形する動画を作成することが可能な動画記述言語と動画生成エンジンを用いて,分散アルゴリズムの動きを示す動画を生成するツールを作成します.

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